現場スタッフ富田です!
ゴムシート大好きです!
はじめに
少し特殊な事例のお話です。機械加工ではできない大きなサイズを正確な寸法でカットする事例です。特にご指示をいただかないと手加工で納品いたしますが、正確な寸法をお求めの場合にはこのような方法でお見積りをさせていただきます。この方法でも完璧に寸法が出るわけではありません。機械加工→機械加工+手加工→手加工の順で精度は落ちていきます。
ゴムマットを機械加工+手加工する
ご説明いたしますね。ここでいう機械加工とは数値制御で刃物を動かす加工のことです。パソコンで図面を描いたらその通りにカットしてくれる加工のことです。手加工とは人間が定規を当てながらカッターナイフなどで切ることです。
では、機械加工+手加工とは?
機械に載せられるゴムマットのサイズは1300mm×2000mmが最大です。原則としてこのサイズを超えると手加工になるのですが、少しくらいのオーバーサイズ、例えば1000×2300なら機械加工で2000までカットして残り300を手加工することができます。
事例です
▽まずは機械で加工しました。分かりにくいですが、写真の奥側は材料が大きくて機械にすべて載せられていません。
▽このようなカットを機械で行いました。左の中央付近から奥に向かってカットされています。帯状の細長いゴムは両端のカットをした残材です。まだつながっています。この両端のカットにより幅寸法が正確にでます。
▽つながっている部分に定規をあてて手加工で切り離します。
▽上の写真と同じく機械加工ができなかった部分を手加工で仕上げています。
▽完成です。4辺すべてをカットしているのでご指定の寸法通りにほぼ加工できています。いわゆる正寸カットです。「ほぼ」とあえて申し上げますが、ゴムは材質の特性上どうしても伸縮は避けられませんため、「ほぼ」とさせてください。
ゴムの加工でどんなことができるのか?できないのか?
私たちの得意で早く納品できる加工は厚さ10mmまでの機械加工です。代表的な形状がボルト穴をあけた平丸パッキンや角型の形状です。その他の厚みや形状について短納期が難しくなりますが可能です。例えば、スロープ形状に加工したり、カップリングと呼ばれる厚物(30~50mm程度)の円形加工などです。
ご希望の形状を手書きのスケッチで良いので送っていただけると助かります。ゴムの加工品を初めてご依頼される方には単価の見当がつかないだろうと思います。もしかしたら、ご想像の3~4倍もすることもあり得ます。その場合のお願いですが、高くて無理と諦めるのではなく、条件面を緩和していただくなど再度ご連絡をいただけるとうれしいです。お力になれるように様々なご提案をさせていただきます。
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