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  1. 2022.01.06

    1:はじめに

    こんにちは。ゴムシートドットコムのゴム博士”ゴムっち”です。

    今回は、ゴムシートの破断について実験した模様をお伝えします。

    ゴムシートは、ゴムならではの特性である”滑り止め”を目的とした様々なシーンでお求めいただく事が多いですが、一部分に過度な負担をかけると裂けたり破れたりしてしまう事があります。

    そんなヘビーな環境を敢えて実験し、どのゴムシートがどの程度の負荷に耐えるのか?を試してみました。

    ゴムシート活用のご検討をいただく上で、一つの参考にしていただければと思います。

    2:実験内容

    今回の実験は、フラットな地面にゴムシートを敷き、その上で一部分にひねる様に負荷をかけたらどうなるのか?というものです。
    要するに上から押さえつけてグリグリやってみる。ということですね。

    実験する状況は、
    ①車の前輪でひねる。(床面はアスファルト)
    ②フォークリフトの後輪でひねる。(床面はコンクリート)
    以上2つのシーンです。

    そして今回は、こちらの6種類のゴムシートで実験します。

    ①てっぱんゴムシート(表面に鉄板の様な模様をつけたゴムシート)
    ②天然ゴムシートエンボスタイプ(表面をザラザラ仕上げにした天然ゴムシート)
    ③天然ゴムシートフラットタイプ(表面をフラットに仕上げた天然ゴムシート)
    ④全面穴あきゴムシート(全面に穴があり、水はけを良くしながらグリップを維持するゴムシート)
    ⑤補強布入りゴムシート(ゴムと布の特性を併せ持つ事で引っ張られる力に強く通常より破れにくいゴムシート)
    ⑥リサイクルゴムシート(タイヤのリサイクル材を使ったゴムシート)

    3:車のタイヤでヒネる実験

    まずは、車を使った実験です。
    ※タイヤが傷むのが嫌な方は真似をしないでください

    それぞれのゴムシートの上で、前輪を左右に振り、ヒネりを加えてみました。
    結果はこちら

    なんと、予想に反してどのゴムシートも破れませんでした。

    逆に滑り止め性能が良すぎて摩耗の方が心配です。

    4:フォークリフトのタイヤでヒネる実験

    次に、フォークリフトを使った実験です。

    今回使ったフォークリフトは車体重量が2,250kgで、さらにリフトで荷物も上げた状態で実験しました。タイヤも車に比べて固く、重量も重い。負荷は先程の実験より大きくなっているはずです。

    それぞれのゴムシートに後輪でグリグリと部分負荷をかけてみました。
    結果はこちら

    やはり、だいぶ負荷がかかったようです。シート表面の著しい摩耗がみられます。

    しかし、なんとどのゴムシートも破れませんでした。

    5:実験の模様を動画でも

    今回の実験の様子を動画で撮影しております。

    ご興味のある方はぜひご覧になってください。

    6:まとめ

    今回の実験では、フラットな地面に敷いたゴムシートにヒネる負荷をかける場合は、摩耗はするがすぐに破れることはない。という結果になりました。
    ※今回の実験結果は今回のみのものです。毎回結果を保証するものではありません。

    別のシチュエーションで、例えば、地面に段差がある場合や、ゴムシートが張っていて伸縮できない場合など、今回以外のケースでは破れることも考えられます。

    そういった場合を想定した破断実験も、また後日行いたいと思います。

    今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

    ゴムっち

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