新商品、新サービスの開発を常々考えているのですが、
お客様からのご要望で多いのがゴムシートへの印刷です。
ここで大切なのは塗装ではなく印刷なのです。
塗装と印刷は似て非なるもので(業界の人からするとまったく違うとのことですが)、塗装は油性塗料をべたッと塗ってしまえば、それなりのことはできるのですが(遠目に見ればですけど)、印刷となるとハードルが一気に高くなってしまいます。
まずゴムシートに塗装することについて
油性塗料をべたッと塗るととりあえずは色がつきます。それなりに塗装はできたのかなと思うのですが、ゴムをぐにゃっと曲げると塗料が追従せずに割れてしまいます。ゴムは伸びるけど塗料は伸びないからですね。ただ、このあたりは特殊な塗料を使えばクリアできますし、仕上がりにいくらか妥協すればできないこともありません。実は市販のスプレー塗料でもそこそこのことはできたりはします。
塗料、塗装のプロの方に相談すると、ぐにゃぐにゃ曲げても割れないゴム用の塗料などもあって、塗装困難のシリコンゴムでさえも塗装できたりもします。このあたりになると塗料の特殊性プラス塗装設備や技術も加味されてくるので塗料があれば誰でもできるわけではなくなってきます。
ここまではやられている会社さんも多いのですが、私はどうしても印刷がしたくてチャレンジを続けていました。
ゴムシートに印刷はできたのか?
結論から申し上げますとまだチャレンジ中です。様々な塗料、下地処理、印刷方法を試しました。でもゴムをぐにゃっと曲げるとインクがパキっと割れてしまうのですね。最終的にはここまで曲げることはないだろうと思われるくらいぐにゃっとしないと割れないところまではできたのですが、それでもサービス提供するにはどうしても満足できる品質にはなりませんでした。
しばらくチャレンジをお休みしていたのですが、また再開しましたところかなり満足のいく品質に至りました。
まだすべてをお見せできないのが残念ですが、少しだけご覧いただきますね。
シールでも貼っているのではないかと思われる品質ですが、ゴムに直接印刷しています。どのくらいの寸法まで印刷できるのか、価格はどのくらいなのか?耐久性はどのくらいあるのか?などなどの課題をクリアし上での正式サービス化になるのですが、印刷品質としては今までチャレンジした中で最高のレベルに達しました。
展示マット、安全管理の標識、社名やロゴを入れた作業台マット、など用途は様々です。
すべてをお見せできるようになったらきちんとご報告させていただきますね。ぐにゃぐにゃ曲げても印刷が剥がれない動画などもご覧いただけるようにしますね。ご期待くださいませ。