本日もお客様の使用事例のご紹介です。
工場内シャッター付近が雨で濡れ、リフト走行が危険なため、滑り止め目的にゴムマットを敷いていただきました。
■商品名
天然ゴムシート(黒/両面エンボス)厚さ5ミリ×幅1.6M×長さ10M
天然ゴムシート(黒/両面エンボス)厚さ5ミリ×幅1.6M×長さ2.5M
■枚数
各1本
■お客様名
T社様
現場写真こちら
フォークリフトの滑り止めにゴムマットは有効か?
有効ですが、注意点もありますので詳しくお話をさせていただきます。
ゴムシートには滑り止め効果がありますので、その上をリフトが走行する場合には一定のグリップ力が働きます。特に、(今回の事例でもそうですが)ウェット面では滑りやすくなるのでゴムマットを敷くことで安全性が高まります。
いくつか注意点があります。
・通常のフラットのゴムより両面エンボスタイプの方が濡れても滑りにくいです。
・ゴムマットの上でハンドルを切り返すと破れやすいです。
・ゴムのずれや浮き上がりにご注意ください。
・ゴムの厚みによる段差にご注意ください。
詳しく見ていきます。
通常のフラットのゴムより両面エンボスタイプの方が濡れても滑りにくい
一般的なゴムは表面がフラットです。フラットでもゴム独特の滑り止め効果はあるのですが、雨などで表面が濡れるとどうしても滑りやすくなってしまうのです。室内であっても、雨の日は外からそのまま入ってきますと靴やタイヤについた雨がそのまま室内に入ってきます。そうするとゴムの表面が濡れてしまうことも充分に考えられます。
両面エンボスタイプは濡れても一定のグリップ力を保持しますので、通常のフラット面のゴムよりも安心なのです。
ゴムマットの上でハンドルを切り返すと破れやすい
ハンドルを切り返しますと強い力でタイヤが回ろうとします。それを滑り止め効果のあるゴムが阻止(抵抗が働く)しようとします。そこで力比べが起きるのですが、ハンドルの切り返しが勝ちます。カンタンにタイヤが回ればゴムへの負荷は少ないのですが抵抗した分だけゴムがよじれてしまい、最悪の場合は引きちぎれてしまいます。実際はすぐにどうこうはないと思いますが、ハンドルの切り返しはゴムへのダメージが大きいため、出来れば直進メインにしていただいて転回などは最小限にしていただくのが良いと思います。
ゴムのずれや浮き上がりにご注意
ゴムマットの上を勢いよく走行しますと、ゴムマットをめくってしまう可能性があります。よほどのことがない限りは大丈夫だと思いますが、路面の状況やゴムマットのグリップ力でタイヤについていってしまう可能性があります。ゴムマットといえども、元の床面よりは不安定ですので慎重に走行してください。ゴムマットのズレにも注意してくださいね。重たいゴムシートでもズレます。そこにあったはずのゴムマットがズレていた、なんてことになると非常に危険です。
ゴムの厚みによる段差にご注意
これも見逃しがちな注意点です。ゴムマットを1枚敷くことでゴムマットの厚み分の段差ができます。厚さ10mmのゴムを敷くと10mmの段差、厚さ20mmのゴムを敷くと20mmの段差ができます(当り前ですが)。こうやって書きますと当り前に見えますが、ゴムマットの目的である滑り止めや養生を解決したいという思いでゴムマットを探されているので、他のことには意識が回りにくくなっていてもおかしくはありません。実際に気が付かれていない方も多いです。
厚ければ厚いほど丈夫で長持ちしますが、段差が危険。薄いほど段差は気にならないですが、すぐに破れてしまわないか?そのあたりのバランスが悩みどころですよね。フォークリフトの走行路は状況に応じて厚さ5~20ミリを使っていただくことがほとんどです。そのくらいの段差はフォークリフトだったら段差がないのと同じ!と思われる方がいるかもしれませんが、段差はない方が良いですよね。歩行者のつまづきの原因にもなりますからね。
まとめ
フォークリフトの走行路の滑り止め、床面保護にはゴムマットは有効です。しかし、ご注意していただきたい点もあります。また適切な厚みは現場の様々な環境にも左右されますので、お迷いの場合はご相談くださいませ。
このたびはありがとうございました!